かかとおとし2

新生K-1を見守るブログ。お話しましょう(゚∀゚)

格闘技のブログはなぜかくもレベルが低いのか

格闘技のを扱うブログは数多く、試合レビューから胡散臭い噂話まで種々様々。その荒波の中に入って、まだ半月。アクセス数もまだまだですが、少しづつ増えてきました。ね。

ありがとうございます。

 

とはいえ、実はいろいろ格闘技を扱うブログを読んでいても、これはと思わせる面白いものがない。考察が浅く、議論になるようなものがない。

 

これでは格闘技を文書で盛り上げるのは難しい。

僕は面白いというより、考え方のきっかけになるような考察をして、通りがかりて読んでくれた人と語れたらいいと思ってます。

 

それもなかなか難しいのですが、まずは記事を増やして来訪者をもてなすことを考えて行きたいですね(・Д・)

武尊に必要なのは同レベル以上の強力なライバル

~K'FESTA.1~で武尊選手が名前を出したアンディ・フグ

この選手についても知らない方は多いでしょう。すでに亡くなってから17年の月日が経っているのですから無理もない(`・∀・´)

 

アンディ・フグはスイス🇨🇭出身の空手家で、旧K-1では1996年のトーナメントで優勝した選手。その後も準優勝を2回果たし、トップ選手として日本中に名の知れた人物です(╹◡╹)♡

 

アンディ・フグがいかに異国の地で誰もが知るスターになれたのか?というのは諸説ありますが、まずは空手のスタイルから発する技の華麗さ。均整の取れた体型から、居合抜きの如く鋭く繰り出される蹴り技。~K'FESTA.1~でスーパーフェザー級トーナメントを準優勝した小宮山選手も空手のスタイルですが、あそこまで距離を取る戦い方ではなく、パンチ🤛の応酬の中で突然現れる蹴り。というイメージでしょうか。

 

ただ、1番大きかったのは何度も負けを重ねたことではないかと、言う事です。

そして、負けた相手と再選した時には、最終的に勝つ。という折れない心を持っていました。「リベンジ」という言葉を流行させた本人でした。一度完膚無きまで叩きのめされた相手に、再挑戦し、最後には勝つ。というストーリー性が、彼を異国にてスターたらしめた原動力なのです(^^)

 

武尊選手は現時点で、無敵と言って良いほど強く、同階級では相手がいない状態で、すでに2つ階級を上げてきました。大雅に勝ったスタウロス戦以外はトーナメントも危なげなく、よほどの油断をしない限り負けることはなさそうです。

 

アンディ・フグに限らず、日本人の先輩スターである魔裟斗も、アンディ・サワーやブアカーオ、アルバート・クラウスという強力なライバルがいて、トーナメントでは負けることも多かったです。それでも最後には勝つ。というストーリー性がありました。

 

武尊選手がスターになるために必要なのは同レベル以上の実力を持つ壁となる選手でしょう。

無敵の王者は無敵であるがゆえに物語性がない。登場人物がひとりの物語に読者は存在しない。という事です。

 

☝️アンディ・フグ

旧K-1が倒れた原因について

K-1が倒れてからもう7年近く経つので、ここでその倒れた原因をおさらいしておきたいと思いました。

 

K-1は立ち技格闘技のプロモーションとしては、90年代後半以降最大であり、世界中のキックボクシング選手がそのリングを目指していました。

 

その繁栄に、最初の影が落ちたのが創始者の逮捕で、内容はK-1にまつわる脱税でした。

 

後を継いだのは、格闘技雑誌の編集長だった人物であり、この人物が別の名前で興行会社を作りK-1の興行を行っていきます。

 

しかし、この頃人気が上がっていた総合格闘技イベントPRIDEがK-1の選手の引き抜きを行い始めました。もっとも有名なのは、K-1で中堅だったミルコ・クロコップ🇭🇷でしょう。

 

これをきっかけにファイトマネーが高騰。

私は個人的に、これが当時の格闘技を衰退させたと思っています。

 

ファイトマネーの高騰と脱税による追徴課税が追い打ちとなり、徐々に資金繰りが悪化。

 

最終的にはファイトマネー未払いを訴えるファイターも現れ、大会も開催できなくなりました。

そのあと、K-1グローバルホールディングスという会社が海外で立ち上がり、日本以外でK-1の名前を持つ大会を開催していきます。

これは刑を終えた創始者が、裏で動いていたようで、日本での興行を一旦捨てて海外で立て直しを図りますが、70キロとヘビー級のトーナメントを中途半端なメンバーで一度行った後、フェードアウト気味。日本🇯🇵と海外での興行スタイルの違いか、なかなかうまくいかなかったようです。

 

このようにして旧K-1は消えていきました。

教訓として、ファイトマネーの高騰などによるランニングコストの増加がコンテンツの寿命を縮めたわけです。

この轍を踏まないことが新生K-1の経営者には求められます。コンプライアンスの遵守を徹底し、コスト増大を抑える姿勢を強く見せた大雅離脱騒動は、結果的に新生K-1が過去から学んでいることを証明しているのでは?と思わせられます。

今後に注目したいです。

 

もう一度立ち技の世界大会を

立ち技の世界はK-1の資金が枯渇した時点で、すなわち2010年時点で、世界大会が開かなくなってしまいました。

 

その代わりとして各地にK-1の影響を受けたプロモーションが誕生し、最近では中国🇨🇳やアメリカ🇺🇸でも大きな大会が開かれています。

 

K-1は立ち技の大きな世界大会が無かった時代に生まれたので、一流といえどもファイトマネーは安く、安価に世界大会が行えました。

当時の日本🇯🇵の経済力も強かったです。

 

しかし、現在ではそこそこキックボクシングでやっていけるプロモーションがいくつかある。それぞれの団体がそれぞれチャンピオンを決めて興行を行っています。

 

かつてのK-1が行なっていたような、世界各地の王者クラスが一堂に会する立ち技世界トーナメントをまた行って欲しい。それが現状では55キロ〜65キロくらいの階級なら、K-1で可能なのではないか?と、思うわけです。

さすがにヘビー級や70キロでは難しいかも知れませんが......

タイ人ムエタイ選手には苗字がない

格闘技に詳しい人はよく知ってるかも知れません。タイ人ムエタイ選手には苗字がないということを。

正確には苗字がないのではなく、

苗字をリングネームに使わない。

 

たとえば、ゲーオ・フェアテックスの苗字はフェアテックスではないです。

フェアテックスはジムの名前で、だいたいのタイ人選手は苗字の部分にジムの名前を置いています。

先日ゲーオと闘った平本蓮でいえば、タイ人風にリングネームを付けると

 

蓮・チームペガサス

 

と、なりますでしょうか。

ジムが変わると当然リングネームを変わるので、あれ?このタイ人苗字違うけど前と違う人かな?と、思っても実は同じ選手です。

消して結婚して奥さんの苗字にしたわけではないんですね。( ・∇・)

 

こちらのサイトに詳しくタイ人の名前についての感覚が書かれてますね!

チンギス・アラゾフが旧K-1無敗の王者に挑戦

 

いよいよ正式に発表された70キロ級の最強同士の戦い。

ベラトールのキックボクシング部門ライト級の戦いです。ベラトールは70キロがライト級なんですね。K-1のライト級とは違うので、注意が必要です( ・∇・)

 

ペトロシアンは2009年K-1に登場してから、日本🇯🇵では負け知らず。魔裟斗引退試合が実現していればと未だに悔しい気持ちです。(拳の負傷でアンディ・サワーに変更)

 

新生K-1王者として、これから伝説を生み出していくアラゾフと、32歳になったベテランのペトロシアンとの戦いはまさに神と神の試合でしょう。

 

ただ、アラゾフが制した新生K-1のトーナメントは日本人4人と外国人4人の8人によるワンダートーナメント。

対してペトロシアンの制した旧K-1は、およそ当時の世界最高クラスが半数を占めていた16人によるトーナメントであり、規模でもレベルでも桁が違いました。

 

アラゾフにその考えはないでしょうが、もし彼がペトロシアンに勝利すれば新生K-1の格式も以前に近づこうというものでしょう(⌒▽⌒)

 

負けても価値が下がるという相手でもなく、アラゾフとしては良いマッチメイク。ペトロシアンにリスクが高い試合になりそうです。

 

しかし、現段階でのペトロシアンのレベルを知るにはアラゾフはうってつけな選手だと思います。日菜太を子供扱いした選手をさらに圧倒するようなら......

 

~K'FESTA.1~感想⑤平本蓮対ゲーオ

 

平本蓮が新生K-1初期の絶対王者、ゲーオをKOしたことは衝撃的な出来事でしたね。

 

平本はこれで同階級の王者である野扖に挑戦する可能性も出てきました。

 

ただ、野扖は勢いがあるので、平本を潰す結果になるくらいならやらない方が良いかもと思ってしまいますね。

 

戦ってほしい気持ちと、戦わないでほしい気持ちが入り混じって、さてどのようになっていくのか楽しみです。

 

ゲーオ戦は内容的に完勝と言ってよく、むしろゲーオから気持ちの部分が萎えてしまったのか?と思わせられました。

 

かつてのK-1MAX王者ブアカーオなどもそうでしたが、タイ人は気持ちがキレるとなかなか立ち直れないような気がします。

復活はあるのか、こちらも気がかりですね(・Д・)